columnコラム
コラム・豆知識～美容外科 編
フラクショナルレーザーについて
皮膚はうまく傷つけることによって美しく生まれ変わることができます。レーザーによる美肌効果の基本は皮膚を削ったり、熱を与えたりして傷つけて、それが再生することによってコラーゲンなどが増生して、皮膚が新しく生まれ変わるのです。
これまでのレーザーによる美肌治療は大きく分けてアブレーティブとノンアブレーティブの二種類でした。まず出てきたのが、アブレーティブという方法でした。これは皮膚を全体に浅く傷つけて皮膚を再生させて美肌を作っていこうとするものです。これは効果はあるのですが、ダウンタイムが長く、日常生活ができるまでに長い期間を要し、副作用も多いものでした。次はノンアブレーティブというもので、これはIPLや高周波治療器などに代表されるもので、皮膚表面に熱などを与えて皮膚の再生を促すものです。これはすぐにお化粧ができ、ダウンタイムが短いのですが、満足のできる効果を得るには何回もの施行が必要だったりしました。
最近は、やはりきちんと効果を得るには、ある程度のダウンタイムは必要である、という考えに変わってきました。そして、フラクショナルレーザーというものが誕生しました。これはアブレーティブとノンアブレーティブの中間に位置するものです。具体的には、極細いレーザー光を1平方ｃｍあたり数十本も当てて、皮膚に微少な穴をたくさん深くまで開けるものです。そうすることによってダウンタイムを短くし、しかも最大限の効果を得ることができると考えられます。フラクショナルレーザーは、細かいシワ、毛穴、ニキビ跡や傷跡、に効果があります。さらに皮膚の張りを高め、キメを整える効果もあります。また、すべてではありませんが、肝斑にも効果があるといわれています。
